2008年01月26日

伊予三島YEG記念講演会@08.01.26 その1

2008年1月26日に行われた「伊予三島YEG記念講演会」で『日本の底力』と題して行われた講演会より。
http://www.shikoku.ne.jp/msmyeg/album/1912/asou.htm






昔から、県会議員の時、その前から色々
付き合いもありましたですから
私の事務所にお見えになって
伊予三島、今度新しく合併して4年になるんだというお話で
四国中央市に名前を変えて4年になるんだという話で
講演の話がきまして

いきなり四国中央市と言われても
なかなか、四国以外の人ですとねぇ
田舎の農業高校が
田舎の農業高校が|普通高校になったとき
だいたい中央高校って名前になるんで
そういうイメージであまり明るいイメージしないですけどねぇ、なんて

そういうところからいきなり話をしてくれということになりまして
エリエールの会長やら
考えてみたらここは、ユニチャームの高原さんとか
えらく紙屋さんの多いところだなぁと
色々話を聞きながら思ってたんですけれども

今、ちょっと仕事の話や何やら
元気が今ひとつなんですというお話がありましたんで
何となく、世の中ってのは何となく
悲観論
楽観論じゃなくて悲観論ってのが皆さん好きでしょうが?
はっきり言って

こちらに商工会議所や会社の経営者の方がいらっしゃいますけれども
1月4日、今年の金曜日に始業式にやっておられると思いますが
そのとき多くの社長さんが、まず何を言ったかと言うと
まず、壇上に立って
「我が社を取り巻く環境は厳しい」
こう言ったんですよね
間違いなくそう言っておられると思うよ

ところがこのセリフは、あの1980年代後半のバブルの時も同じ事を言っているんですよね
だいたい「我が社を取り巻く環境は厳しい」ということになっとんですからこの国は

本当に厳しいのかと言うとそうでもないのに厳しいと言うわけですよ
いつでもこの国は「厳しい、厳しい」と言うのが好きな国民なんで
「うちの会社は大丈夫です」なんて本当のことを言わないといけないのに
本当のことを言わないもんだから
それが結果として人の気持ちを「なんとなく厳しいのかなァ」という気にさせるわけ

人をそういう気持ちにさせると
気持ちの「気」ですけど
非常に影響を与えるわけで
お天気
病気
景気
浮気
本気

皆この「気」が付きますけどね
総じてこれは気分の問題ってのは非常に大きく影響するもんだと思いますね

だから財布の中に2万円あったら、3万円あったら
「3万円もある」と思うか
「3万円しかねぇー」と思うかは
同じ3万円という実態でも
その持ったとき、見たときの気分で
「も」になるか「しか」になるか
だから気分というものはものすごく大きいんだと
いうようなことを景気の話をするときには頭に入れとかないかんと
私はそこのところはものすごく人間の気分に影響を与えるもんなんだと思う

事実を言ってみると
例えば、例えばですよ
給料はこの十数年間ほとんど上がっていない
でもそこそこ皆、生活が困んなかった理由は
物価が下がっているからですよ

だから同じ100万円を持ってても、もらってても
物価は年率マイナス1%だった
だから、使える金、経済用語では可処分所得と言うんですが
それは増えたわけです
だから何となく問題なく生活できた

しかし私、昭和48年に麻生セメントという会社の社長になったんですが
そのときは10月にはオイルショックですから
いきなり物価がドーンと上がって
物価上昇率30%、33%ですよ
物価ですよ

100円が133円になるんですから
えらい勢いで物価が上がった
給料も当然上がったんですが
給料は20%から25%上がったよ
25%給料が上がって物価は33上がってんだから
使える金はマイナス8%だったはずだ
33と25ですから

だけど、その頃の方が景気が気分的には良かった

例えば、母ちゃんが「あんた給料が2割も増えたわね」「2割5分も増えたわね」
「バカ、物価は3割3分上がっとるんだ」

というのは学者の発想ですよ
かたや今の方が使える金が増えてても

「あなた全然給料増えないわね」

基本的には今の方が滅入ってんだぜ
だから景気の気の部分が伸びない
実質問題としては使える金が増えていても
気分というものは、そういうもん

これがインフレってものの恐ろしさ
デフレってものの恐ろしさなんですよ

ここの所をまず頭に入れておいてもらわないと
今の話ってのは・・・

最近の話っていうのは
よぉーー経済というものがわからん新聞記者が書いてるでしょうが
ここにも今日いるんだろうけど

あまり経済がわからんわけですよ
わからない人が書く
書いたやつをまたわからん人が更に読むから
話が更にわからなくなってきている

というのが僕は、ここ十数年間の実態なんだと思う
今まで起きたことがないことが起きてますから

例えば、例えばですよ
経済全体で見た場合
金利、銀行が人に金を貸すときの金利は
もしくは皆さん方が預ける時の金利は
ほとんどゼロでしょうが

千枚預けて手取り、1年で満期で普通預金でいくら降りてくるんです?
0.05、500円とか5千円とか、そういう話でしょうが
ほとんどタダみたいなもんですよ

借りる方だって、あんた、ほとんど金利がつかない
金利がつかない

金を借りても金利がつかないにも関わらず
企業は金を借りて、金を借りて
設備投資をする
ということをしない
というのを前提に経済学の本が書いてあったら是非オレに紹介してくれ

金利がタダでも
企業が金を借りない
ゆうのを前提に経済学の本が書いてあったら是非オレに紹介してくれ

私、経済企画庁長官の時です
今から8年前、7年ぐらい前
オレは当時、森内閣の経済財政担当大臣をしていた時に
ブッシュ大統領の1期目のときの
経済顧問やっていたリンゼイという人に言ったセリフがある

そのときリンゼイという人が「もう一回言ってくれ」と言うから
「オレの英語がわかんないのか、オレの言っている意味がわかんねーのかどっちだ?」
と言ったら
「言っている意味がわからん」
と言うからもう1回説明した
「日本では現実こうなってんだぜ」

企業はそれまで年間銀行から50兆ぐらい金借りてた
預金は十数兆円きてましたから
差額は日本銀行が補足して
銀行は企業に50兆金を貸してたんだ

ところが1992年、
憶えているか知らないけれど
「総量規制」という名の
土地の融資に対してお金を貸さないというルールを作った

天下の悪法ですよ、オレに言わせりゃ
これによっていきなり
皆さん方の持っている土地の価格、資産価値というものが
8割減ったんですよ
8割減ったというのは、坪100万円だったものが坪20万円になったてことですよ

したがって皆さん方、資産価値、担保価値をなくしたから
銀行から
坪100万円の土地だったら70万円借りられるはずだった
それが一極に20万円になんだから

それから七掛けで利子14万円
70万円から14万円引いたら残り56万円が担保不足になったはずだ
したがって、増し担保出せ、追い担保出せと言われたろ
言わなかったら金融会社の方がおかしい
言われたはずよ

あればいいよ、ないから
ないから結果として担保割れだ
債務超過だと
わけわかんない話を言われて

昨日までよかったものがいきなりって言われて
土地に対する融資、土地に対する担保
土地が担保
それしか銀行は審査するとこがなかった
今でもないんかも知れないけれど

経営者の能力
事業計画を見抜ける目がなくて
土地に対して大丈夫だから

というのだけで金貸してんだから
土地神話なんてのがあったから

そこで具合が悪くなった
どうしたかというと企業はみんな売ったんだと
土地を
2割にしかなんない土地を

そのとき土地を売るのが一番見込みある
その上、土地をバンバン安くなって更に売るから
土地の値段が上がるわけなかろーが

ゴルフ場債券も同じです

結果としてどうなったかと言えば
気の効いた経営者は
物価が下がっているときには売り上げを伸ばしても意味がねぇ、と
同じ100万分売っても
土地の値段が下がったと同じように
単価も下がっているから
売り上げの単価も下がっているから
同じ100万分売っても売り上げ高は去年より減るわけですよ

そうすると、
去年と同じ売り上げ高を目指そうと思ったら
もっと売らなくちゃいかん

それには当然、運転資金の資金繰りの金がいるだろ
この「資金繰り」という単語が役所には全く通じない単語だからね
役所には「資金繰り」はないから
あの人たちは単式簿記しかやったことない人たちだから
複式簿記のない世界だから
「資金繰り」が通じないだから「資金繰り」が

この資金繰りが追いつかなくなったから
みんな倒産してったのよ
ダイエーだってそうさ

インフレでの不況なんてやったことない人たちだから
インフレだの、不況だの、売り上げ増だのやって
資金繰りが追いつかないからダイエーは吹っ飛んだんですよ

気の効いた経営者は
「おぉー、こりゃダメだ」と
言って、落ち着いて
「物価が下がってるのに下がってねーものは何だ」
と言ったら
「銀行の借金だ」と
これだけは減らねーんだとわかったわけ

そこで、
経済用語にある利益の最大化
売り上げを伸ばすことだ
利益の最大をやめて
債務、借金の最小化を図った

これが気の効いた経営者の経営方針の切り替えですよ

デフレとインフレは違うんだと
インフレの時には土地は買う
なぜなら値上がりするから
デフレの時は土地は買わない
借りる

そういった基本的なところを押さえていた経営者は
一斉に借金を返し始める

年間50兆、民間企業が借りてたのが
間違いなく、この5、6年間
返済の方が多い

銀行から借りてる額より
銀行に返している額の方が22兆円多いんだぜ、今
この5、6年で22兆円5千億から26兆円ぐらい多いと思うよ

どうなる、そしたら?
銀行は、あらぁ金貸しなんだから、商売って
銀行ってのは聞こえがいいが、あらぁ金貸しだから

金貸しだぜ
金を借りてくれる奴がいないと商売成り立たないんだから
企業が借りなくなったんだから
わかる?

企業が借りなくなったら
銀行は貸すところがなくなったんだ

特殊金融じゃなく別に色々あるだろ金融は

その時にデパブティブやる能力もなければ
独自金融でやるだけの細かいノウハウもない

みんなの金を預かって企業に貸す
ということが日本の戦後やってきた銀行のほとんどだから

そこで、借りてくれる企業が直接金融、

直接金融てのは銀行から借りないで
株の投資やったり、色々、社債発行やったり直接金融をやったから
結果として銀行は22兆円返ってきた

23兆返ってきた
年間ですよ

その金をどっかに貸さない限りはあんた
銀行どうすんだ

銀行に預けてあげたら預かり賃ください
銀行はなんで言わねーんだろうな、ってオレ思ってたよ

銀行なんて預ける人いなくなっちゃう
金利が安いんだから

預かってあげる分だけお金ください
お宅に置いておくよりうちに置いておくほうが安全なんだから
預かり賃ちょうだいと必ず言う
私、そう思っていました

この20何兆円の金が
銀行にあったやつをほっといたら
日本は恐慌になってたんですよ
経済恐慌を起こしていたはずだ

1920年代、ウォールストリートの株の大暴落やったとき
あのときはまさにこれですから
あれと同じ状況が起きたんですよ

しかしこれを経験した、今生きている人はいませんから
もし生きてたら100云十歳で元気な人なんだから
そういうふうな人はもういないんだから

そうするとどうするかと言えば
当たり前の話ですけれども
この金を誰かが借りなきゃしょうがないんですよ

それを借りたのが政府
政府がこの金を借りて
そして国債としてこの金を借りて
使ったから結果として
銀行というのはデフレによる倒産
デフレによる大恐慌を避けることができた
したがって小渕恵三の決断は正しかったと

こんなこと言っているの一人もいません
僕の知っている範囲では

あと15年ぐらいしたら経済学者がわかったような顔して
あの頃の経済は正しかったと、きっと書くんだよ
でも今は全然わかってないから

商売したことないからそのときのことがわからない
だから借金だけ増えてワンワン、ワンワンって話しか書いてない

しかし、あの時もし借りてなかったら
大恐慌をきたしていたはずだという観点から物を見ている人は殆どいない

私はそう思う


その2」に続く。
posted by うp主 at 22:39 | 伊予三島YEG記念講演会@08.01.26 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。